面長の方にとって「似合うボブスタイル」選びは難しいと感じることが多いかもしれません。しかし、大切なのは単に顔の縦横のバランスを補正することではなく、顔の印象(OTAS理論で言うところのA/B軸、C/D軸)と髪型の印象を自然につなげることです。今回は、名古屋のsenjyu代表美容師・奥谷なりひろが、OTAS理論を軸に面長さんに似合うボブ髪型の考え方を解説します。美容室での相談にも使えるポイントも盛り込みました。
OTAS理論から見る面長さんの顔の特徴

OTAS理論では面長は顔形として「A軸(Adult寄り)」にあたり、縦印象が強いと診断します。これは成熟感や落ち着きとしての縦方向の印象ですが、一般的な「
面長の方は、顔の縦長という特徴を肯定しつつ、顔全体の印象を見ながら髪型とのバランスを考えることが重要です。OTASの15項目診断で顔の大人顔/子供顔(A/B軸)と直線的/曲線的(C/D軸)を評価し、顔と髪型の印象が自然にかみ合うことが「似合う」状態とします。
ミニ体験

前髪を変える前に、なりたい印象を軽くチェックしてみましょう。結果はそのまま美容室で相談するときのヒントになります。
前髪バランスチェッカー
Aが多い人は、長め前髪、薄め前髪、流し前髪、前髪なしが候補になります。Bが多い人は、透け前髪、丸みのある前髪、顔まわりに柔らかい動きを足す方向が候補になります。
診断結果の読み方
Aが多い人
すっきり感や大人っぽさがなじみやすいタイプです。前髪は長め、薄め、流し前髪、前髪なしが候補になります。髪型全体では、面のある質感や重すぎない縦ラインを残すと、顔の印象と髪型の印象がつながりやすくなります。
Bが多い人
やわらかさや親しみやすさがなじみやすいタイプです。前髪は透け感、丸み、軽さを意識すると候補が広がります。顔まわりに少し曲線を足すと、髪型だけが強く見えにくくなります。
A/Bが同じくらいの人
どちらかに決めつけるより、なりたい印象に合わせて微調整するのがおすすめです。大人っぽく見せたい日は前髪を流す、やわらかく見せたい日は毛先や顔まわりに丸みを足す、というように小さく動かすと失敗しにくくなります。
面長さんにおすすめのボブ選びのポイント
1. 顔SWと髪型SWの距離を意識する
顔から出る印象(OTAS顔SWスコア)と髪型の印象(髪型SWスコア)が近いほど自然になじみやすくなります。面長で縦の印象が強いA寄りの方は、切りっぱなしボブや前髪なしのボブが馴染みやすいです。一方で、丸みの強い柔らかいラインや重すぎる前髪は顔との印象にズレが生じやすく、距離が開くため注意が必要です。
2. 前髪は「抜け感」と「顔回りの動き」で調整
面長さんは縦長の顔印象を活かしつつ、前髪で少し「抜け感」を持たせるのがおすすめです。例えば透け感のある軽めの前髪や、流し前髪で縦ラインを邪魔せずに顔の印象を柔らかくします。重たいぱっつん前髪は縦ラインが強調されすぎることがあるので、バランスを見て軽さをプラスしましょう。
3. ボブの長さ・重さで縦印象を調整
あご丈よりやや長めのボブは縦の長さを活かしつつ顔まわりに動きを与えやすい長さです。毛先に軽いワンカールなどが入ると、顔の縦印象と髪の柔らかい曲線が調和します。根元から重すぎず、髪の量感を軽減しながらシルエットを整えるとバランス良く仕上がります。
OTAS理論を踏まえた美容室での相談例
「私の顔は面長で縦の印象が強いので、OTAS診断ではA軸が多いと理解しています。ボブにしたいのですが、前髪は軽くて透け感のあるものを希望して、顔まわりに動きが出るスタイルを提案してもらえますか?」
このように顔の特性を伝え、前髪、長さ、動きへの具体的な希望を言うことで、より納得の仕上がりにつながります。
OTAS診断結果の読み方のポイント
Aが多い人(面長・大人顔傾向): 縦方向の印象が強いので、切りっぱなしボブや前髪なし、流し前髪がなじみやすい。髪に丸みや重さを出しすぎると距離感ができるので注意。
Bが多い人(丸顔・子供顔傾向): 柔らかな丸みや軽い前髪が似合いやすい傾向。面長とは対照的なのでボブの髪型も曲線的に調整。
A/Bが同じくらいの人(中間タイプ): なりたいイメージに合わせて前髪や動きを調整しやすい。縦長感を強調したいか柔らかく見せたいかで相談しましょう。
FAQ
Q面長ですがボブで顔を丸く見せたいです。可能ですか?
OTAS理論では、「似合う」とは顔の印象と髪型の印象が自然につながることが重要です。顔の縦長感を消すことより、髪型の丸みや重さを活かして親しみやすさをプラスしつつ、自然なバランスをつくることがおすすめです。美容師に顔全体の印象を踏まえた調整を依頼してください。
Q前髪を重くすると面長がカバーできると聞きますが、OTAS的には?
重い前髪は顔の縦ラインに対してアクセントになりますが、顔SWと髪型SWの距離が広がると違和感が生まれやすいです。面長を活かしつつ、軽さや透け感のある前髪を活用し、自然な印象のボブを目指すほうが馴染みやすいです。
Q自分がAが多いのかBが多いのか分かりません。どうやって判断すればいいですか?
OTASの診断は15項目で総合判断しますが、簡単には「顔の縦長感」「顔のパーツの大きさ」「顔全体の落ち着き感」を客観的に見ると参考になります。自分で迷う場合は、美容師に写真や直接相談してプロの目で判定してもらうのが安心です。
面長の方のボブスタイルは、単純な形状補正論ではなく、OTAS理論に基づく顔の印象と髪の印象の調和を大切にするアプローチがおすすめです。美容室での具体的な希望伝達に役立ててください。
監修: 奥谷なりひろ(senjyu名古屋代表・美容師)

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